「病理」と「正常」の違いってなんでしょう。
あ、ちなみに精神的なものの話です。
「病理」と「正常」は対義語じゃないし、むしろ「異常」と「正常」といった方がいいかも知れないけど。精神的な病理の事を「異常」っていう捉え方するのはなんか嫌なので、「病理」と「正常」と表してみた。
いわゆる精神疾患のことなんだけども。
どこまでが「心が健康」でどこからが「心の病気」なのかということ。
私はカウンセラーなわけで、カウンセラーというのは医療従事者ではないわけで。
つまり、人の心は扱うけれども、その状態を医師のように「診断」したりはしないんです。
「あなたは○○病です」とか「○○症の症状ですね」とかは言わないし言えない。
でも、臨床で活動していると病理を持った人を対象にカウンセリングを行なう事なんてザラです。
カウンセラーとしての関わり方として正しいのは、
その人の病理を対象とするのでなく、その人全体を対象として関わる
という事なんですが、これは所詮心構えでしかないのではと思う。やっぱり話の焦点は病理に当てられる事が多いので。
クライアントが自身の事を
病理を持った自分
として認識しているのに、カウンセラー側がそれを考慮に入れず話をしていくのは無理があると思うし。
なので、診断はしたりしないし、病理を治療するなんて関わり方はしないものの、やっぱり精神疾患についての知識は必要になってくるわけです。
そんなある意味グレーゾーンなポジションにいるとことさら感じることが、
「病理」と「正常」ってどこに明確な境界線があるんだろう?
ということ。
元々、精神疾患は明確な診断が難しいもので、精神病と神経症のどちらともつかない症状をボーダーラインと呼んだりするんだけど、
それ以前に、心が病気かそうでないか、は何をもって区別されるんでしょうね。
心の病気は目に見えないものがほとんどだし、その症状の確認は
「行動」として観測されるしか術がないものが主です。
だから行動療法という、その人の「異常な行動の除去」=「精神疾患の治療」という考え方の治療法が有効とされているわけですが。
更に、一つの判断基準として、アメリカで作られた、精神疾患の診断基準となるDSMというものがあり、日本でもそれを使って診断している医師の先生は多いのですが、そのDSMにはたくさんの症状と共に
「その症状が○ヶ月以上持続する」
「それによって本人が苦痛を感じている」
などの診断基準が設けられています。
つまり、本人がその症状を持つ事で苦痛を感じていないならそれは病理として診断されない、というものが多いんですね。(もちろん全ての精神疾患に適用されるわけではありませんが。)
これらのことから、心の病気は
行動に明らかな異常性がある場合や、本人が激しく苦痛を感じている場合
それらが確認された時に病気として診断されるという事。
でもそれって考えてみると疑問がたくさんある。
「異常な行動」って誰が決めるの?
日本では異常とされる行動でも、他の国では別段珍しくない行動だってあるだろうし。生活様式や習慣でずいぶん違いのある基準ですよね。
「本人が苦痛を感じる」だって同じで、
人によって苦痛を感じるレベルが違うし、ある人はヘッチャラでも、ある人にとっては凄く辛い事だってある。
そんなふり幅の広い診断基準で、「心の病気」かどうかが決められるっていうのが、なんだかあやふやな感じがします。
さて、ここまでダラダラと書いてるけど、オチがあるわけではないです。
ただ始めに言ったように、「病理」の基準がわからないとつくづく思うので、こうして書いてみました。
このブログを見てくれてる人って、会った時にコメントしてくれることが多いんですよ。
「こないだの記事さ、私はこう思うなー」
とかって。
なので、皆さんの意見が知りたくて書いてみました。
直接合った時でもいいし、コメントでもいいので
「心の病気」とはなんぞや?
について思うところがあったら是非教えてください。



